最も影響を受けた鉄道の本
鉄道、幼少時は好きでも興味が薄れていくという人が多いといわれる。自分も、碓氷峠の鉄路が一度も乗れずに廃止される等々あって、鉄道趣味から距離を置いていた時期があった。
鉄道趣味の世界に戻るにあたって、大きな意味を持ったのがこの本である。
この本でまず取り上げられているのが、大阪阿部野橋。なぜ大阪がつくのか、なぜ阿倍野でも阿部野でも阿倍野橋でもないのか、そもそも天王寺じゃだめだったのか、といった話を歴史を踏まえて解説してある。
この本に図書館で出会った当時中学生の自分は、不案内だった鉄道の歴史に夢中になり、思わず鉄道会社合併の表を作り始めた。
この中学生、もうしばらくすると「この線路を開通させたのは国鉄じゃなくて日本鉄道だ」「この鉄道会社も昔は東急だ」などと周りに通じない話をしだし、更なる深みへと嵌っていくのであった。